あらすじ本の是非というより読む人の是非を問う 

なんか、巷では「あらすじ本」と言うのが流行っているらしいですね。
田山花袋小林多喜二谷崎潤一郎などの文学作品のあらすじを10ページ足らずで紹介していて、一冊に20作品位あらすじが収録されています。

元々は狭山ヶ丘高校の校長先生が「若者にもっと文学作品に触れて欲しい」というつもりで作った本なのだそうです。私にしたってそれほど読んでいるわけでもないのですが、校長先生の仰る通りで、文学作品ならずともあまりに本を読んでいない若者が身の回りに多く、このやり方なら若者が文学作品に興味を持ってもらえそうだな、と暖かい眼差しを送っていたのですが・・・


なんで中高年に人気があるねん!!!!


こら!中高年!お前らどうせキャバクラのネタにするつもりで買ったんだろうけど、「あらすじ」なんて安易な方法に頼らずにちゃんと作品そのものを読めコラー!
大体,若者のためを思う校長先生の気持ちをキャバクラのネタにして恥ずかしいと思わないのか!
以前読んだサイトでも「最近は尊敬に値する(だけの知性、含蓄、威厳を持った)中高年がいない」と嘆いておりましたが、この事実をもってしても、若者として尊敬できる中高年はなかなかめぐり合えないものだなぁと思った次第です。