それでもテニスの王子様には敵わないが。
『エラゴン−遺志を継ぐ者』 クリストファー・パオリーニ
ということで、順番が逆になってしまったものの、一応読んでみた。
作者って当時まだ19歳だったのね。確かに19歳でこんだけの質のものが書けるのなら、そりゃすごいわ。
(ただし、量で負ける気はしないけどな一切)
でも悲しいかな19歳。
何度も繰り返しているとおり、指輪物語には遠く及んでいない。トールキンはもう既に大人で、学者だったんだし。
比べると、世界の完成度が歴然の差となる。ゲームっぽいエラゴンと、実際宇宙を構築できたトールキンの差は歴然。
さりながら、19歳でこれなら、大人になって様々な事を勉強した後は末恐ろしいな、とも思うわけで。
凡人の私だって子供の頃やっていた趣味を今の大人の力でやると楽しく、知的興味の高いシロモノになるもの。
ということで、期待はしています。10年後くらいの作品を。