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『数学的にありえない』上 アダム・ファウアー
数学的にありえない 上

巨大な陰謀に巻き込まれた天才数学者ケイン。
窮地に追い込まれた彼の唯一最大の武器、
それは「確率的に絶対不可能な出来事」を実現させる能力だった----。
北朝鮮に追われるスパイ、謎の人体実験を続ける科学者、
宝籤を当てた男、難病の娘を持つ傭兵......
随所に仕掛けられた伏線が次々に起爆、全ての物語は
驚愕の真相へと収束する----。 

友達の勧めで読んでみた。結構人気作なのですな。

印象としては「ラプラスの魔系24」って感じ。エンターティメント性の非常に高い一作となっています。
確かにこりゃ人気も出ますわ。普通に面白いもの。


ただ、一方でエンターティメント過ぎて、うんちくとか「心の闇」的心理描写があまりないというのもあるかな。
ここら辺は海外モノだから、仕方ない部分はあるけれど、太宰治のようなうざさ、しつこさは逆にない。皆無。
うんちくにしても京極のような濃さはない。


まあ、それはそれでと割り切れば楽しい作品です。
とりあえず下巻買おう