『無思想』を読んどいた方がよかったかも

『君子の交わり、小人の交わり』養老孟司・王敏
君子の交わり、小人の交わり―日中関係を90度ずらす (中公新書ラクレ)

久しぶりの養老先生ですよ、と。

バカの壁』以来、何書いてもバカスカ売れると言う状態なのか、養老先生の新書がバンバン本屋に並んでいて、バカの壁以前のファン(具体的には浪人時代。10年以上前)としては「あいつも、気がついたら俺たちの手の届かない存在になっちまったんだな」状態ですが、(編集注;初めから手の届く存在ではありません)
養老先生が中国の方と中国問題について語るというのは視点として新しいかな、と思って読んでみました。


うーん、所々には深く考えさせられる点はある(両国の国民性の違いとかね)ものの、
総論として何?ってとこは読み取れなかった。

ぶっちゃけ、政治家とか良識系知識人が言いそうな所に留まってしまっているのはある意味残念。
衝撃を期待するのも筋違いってもんですか。まさか検閲が入ってるってこともないだろうしなぁ。

ただ、浅学にして知らなかったが王敏先生の意見は面白かった。中日両国の文化がよくわかっている上で
うまく浅学向けに加工してわかりやすく説明してくれていた。あり。