軽々しく『無双』などとつけるな

『天下無双』の建築学入門 藤森照信 ちくま新書
天下無双の建築学入門 (ちくま新書)
アーキテクトの端くれとして、建築学にも少しずつ顔を出して行こうかと思いつつ、何かないかなと思って「天下無双」の称号があったので購入。もうタイトルだけ。


しかし、三国無双、戦国無双をやり、夢想転生の奥義を極め、更に夢精までした事のある無双大王の私からすれば無双の称号を与えるに足らない内容でした。

だって、建築史を作者が適当に切り取りつつ、趣味と薀蓄を書いているだけなんだもん。無双の称号が持つ、全ての敵を大上段で切り伏せる迫力はない。もういいじゃん、言葉のあやってことで。

ただ、基礎と土台、住宅、廊下、塀、庭など建築の要素について技術てき背景を元に歴史を紐解きつつ述べているのは勉強になりました。少なくともアーキテクト基礎としては内容的には満足。ただ、無双hじゃないけどね。しつこい

あと、ウザかったのが
自分はフレンドリーにフランクな文章を書いているつもりだけど、蛇足もいいとこの言葉
「こんなんでイイノカッ!」
「答えは”アタリッ!”」
が多い。話している事から知識を吸収しようとする読者には邪魔なだけ。

つまり、前置きと無駄が多い、と。ああ、俺じゃん。ていうところで今回のオチ。完結