最近感想書くと長くなるばかり

日本の英語教育 (岩波新書)

まあ、英会話ブームというのは実際確かですが、じゃあそもそも英会話って何なんだろう?ってところにもこの本は考察の手を伸ばしています。English conversation らしいけど、英語を喋る人にとっては会話は英語なのが当たり前だから不自然ですし、この言葉だと『アメリカ人、イギリス人の会話(例えフランス語でしていても)』と読み取ることもできます。だから、正しくはconversaiton in EnglishでFA。ただ、English conversationの方が通っているようです。
更に『英会話』って言葉もおかしいですよカテジナさん!とツッコミが入ります。

  • 英会話を習いたい
  • 英会話の授業

これらよくある用法です。じゃあ

  • 『英会話を習いたい』と言ったときは何を習いたいのか?
  • 『英会話の授業』では何を教えているのか?

ここで「英会話」と返すのは簡単ですが、少しも解決になっていません。「英会話」でなく「英語」と言ってもいいと思いますが、どうも「それは違う」と言いたい人も多いと思います。つまり、英語を学ぶのではなく、英会話を習いたいんです。と。おかしいですよk(略)
英会話を通して英語力を育てる、ってあたりが妥当な線ですけど、今度は英語力についても疑問が残ります。英語力は英会話によって育つか?英会話と言っても、文法や語彙はもちろんの事、文化から来る習慣の違いだって考慮に入れないと会話にならないわけで、それまで少しも英語を勉強していなかった人間が短時間でできるようになる道理はありません。小学生なら尚更です。結局、英会話も暗記に落ちる可能性があります。つまり、挨拶や応対等の平易な会話文をどれだけ覚えられるか。
それでも英会話、言い換えれば英語によるコミュニケーションが難しいというつもりもないです。何しろ、向こうも(多くの場合)会話したがっているわけだから、多少文法・語彙に間違いがあっても見逃してくれます。相手がイギリス女王陛下とかじゃなければね。

いろいろ書きましたが、最後にこの本で訴えていた疑問を乗せ、回答することで終わりにします。

  • あなたにとって英語は本当に必要ですか?

「本当に」と断言できる程必要としていません。

  • なぜ必要だと思いますか、あるいは何故必要でないと思いますか?

週1回くらいしか英語を使う機会がないので。また、必要があればコミュニケーションは何とか取れているので

  • どんな英語をどのレベルまで学べばよいと思いますか?

専門的(IT)な英語の語彙を覚えられれば。後は、単語の意味、ニュアンスを的確に理解すること。

  • あなたは、英語を身につけて何をしようとしていますか?

IT関係の文献、ドキュメントを読む。

  • 英語以外の外国語は、どのように考えますか?

中国語に関しては最近中国人と仕事していたので、もう少し会話できるようになりたいです。

  • 英語が世界の共通語になることには、どんな長所があると思いますか?

誰でも通じる。英語を経由して会話できる。

  • また、それにはどんな短所があると思いますか?

短所特になし