マンガの読み方

漫画はゆっくり長く楽しみたい、と思っています。

だから漫画喫茶はなるべく行きたくないし、行ってもなるべく好きな漫画は読みません。漫画喫茶だと全巻揃っているから一晩で読み終えてしまって、感動もクソも無い。好きな漫画は少なくとも一ヶ月くらいのスパンで楽しみたい。

だから表紙買いで面白い漫画を見つけても、大人買いはしません。もったいないからなるべくゆっくりのんびりと買い進めます。早くても一週間に一冊。出来れば一ヶ月に一冊のペースで。

という後輩T氏のブログより。


後輩T氏は研究室の中でもサブカル的な意味での同志であるが、主義主張や嗜好などは全く異なる。『ロード・オブ・ザ・リング』を観に行って寝てしまうところからして私との差異は極めて明らかである。

マンガの読み方についても真逆である。

私は逆に、1話完結ものではなくストーリーものであればこそ、マンガ喫茶で一気に読みたい。一気に読んで心の中に物語をしまっておきたい。だから、面白くても連載中のマンガはなるべく読まない、ストレスが貯まるから。まあ読んじゃってるんだ、けど結構。

もちろん、いくら私が天才でも今まで読んだマンガのストーリーを全て覚えているわけではないので、細かいあらすじなんかトコロテン式に消えていく。『エマ』でも可愛い貴族のお嬢様が出てきたが、名前は忘れてしまっている。

ただ、物語はそうした『揮発性』を内包していなければならないと思う。一字一句正確に伝わり、広がり続けるよりはその過程で少しづつ変わっていく方が好きである。でもまあマンガに関してはどちらかと言うと、物語そのものの揮発性というよりは、物語を読んで生まれた感情・気持ちの揮発性の方が大事なのかもしれない。



もちろんケンカを売っているつもりは少しもなく、違いを明らかにしてみたかっただけである。




最前提として、ちゃんと『印税』という形でマンガの作者に恩を返している点においてT氏の方が好まれるのは言うまでもない。これがオチ