原論という言葉に値せず

『プロフェッショナル原論』波頭亮
プロフェッショナル原論 (ちくま新書)

「プロフェッショナル」とは、高度な知識と技術によって
クライアントの依頼を適えるインディペンデントな職業だ。
複雑・高度化するビジネス分野において重要性を増している
プロフェッショナルのあるべき姿を捉えなおす一冊。 

ほうほう、プロフェッショナルですか。いろいろと企業倫理(企業だけじゃないけど)が問われている時代、重要な視点ですな。どれどれ・・・・






ただのコンサルマンセーじゃねぇか!

金返せ!!




しかも全うな理由で賛美してるのならいいけど、最終的には

例えば筆者が経験したコンサルティングファームの例で言えば、
週に一日、二日の徹夜は当たり前。
さらに土日も丸二日間休めることはまずない。
通常一週間の睡眠時間は平均で30時間足らずであろう。

バカだなー。こいつ。
こんな事書いたら自分の無能さを証明するだけなのに

友達との会話で「俺忙しい」とか「寝てなくて」とか話すのは構わないけど、出版して衆目にさらすなんてこの筆者は恥ってものを知らないのか?

と思って読むのをやめました。


ちなみに、2,3年前ほどにあったホントの話。
知人(コンサル)の結婚式。上司らしい人が出てきてのスピーチ
「−彼は前日も2時間しか寝てなくて、この業界は大変ですが−」
てことは何かい?新郎新婦の家族を前にして「こいつは仕事人間で家庭を顧みないよ」って言いたいのですか?それとも、「この新郎仕事で早逝しますよ」って言いたいのですか?いずれにしろ、結婚式で言うことじゃねぇなぁ。

せめて、その後「それでも彼は誇りある大事な仕事」をしています。って繋げれば面目も保てたのにねぇ・・・



閑話休題
内容についてもドラッカーに比べれば全然中身のある事をいってるわけじゃないし、プロフェッショナルの例で自分の業界と医者と弁護士しか例が出せないなんて想像力が貧困すぎる。NHK見ようぜ。

「バリュー」とかいう言葉が30ページくらいめで出てきた時には「地雷踏んだかな」と思ったけど、案の定地雷でした。


でも、一緒に買ったデータマイニングの本はわかりやすく、面白い。こっちゃ期待できそう。