起承転結

『母恋旅烏』萩原浩
母恋旅烏 (双葉文庫)

レンタル家族派遣業というけったいなビジネスを営む花菱家は、
元は大衆演劇の役者一家。父・清太郎に振り回される日々に、
ケンカは絶えず借金もかさみ家計は火の車。やがて住む家すらも失い、
かつてのよしみで旅回りの一座に復帰することになったのだが…。
はてさて一家6人の運命やいかに!?
刊行時、たっぷりの笑いと涙を誘い、最大級の評価と賛辞を集めた傑作!
待望の新装文庫化。 

相変わらず綺麗にまとめてきましたよ。ストーリーの流れを。前半のダメっぷりから、一家離散の危機、母親の離脱、そこで転じて大衆演劇(題名の)『母恋旅烏』、大絶賛とまるである役者のサクセスストーリーを呼んでいるかののように感じました。

この物語は、基本的に一家の次男である寛二の視点で描かれているのですが(時々父親や姉視点になるけど)、この寛二はいわゆる知的障害者なんだけど、逆にその立場で純真な視点から描くことにより、素直にストーリーに入っていけるのはうまい作りだなぁと思ったね。

最近マジで萩原浩ばっかし、今日合コンで会った女の子にもオススメしておきました。