帰ってきた京極

邪魅の雫京極夏彦
邪魅の雫 (講談社ノベルス)

「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞い
ました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「──自首してください」
「死ねばお終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」
昭和二十八年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が続々と。
警察も手を拱く中、ついにあの男が登場する! 
「邪なことをすると──死ぬよ」 

最近更新なかったのはこれを読んでいたからです。
いやー、もう相変わらず分厚いわ。鈍器鈍器。


しかし、このあらすじ、さっぱり分からないな。でも、さすが京極ってな感じでグイグイハアハアと読み進みました。牧場経営もしているからそっちと兼任だけど。


今回は一際厚い。鉄鼠までいかなくとも絡新婦程度にはあるんだろうなぁ。

で、感想としてはこんな感じ

  • 絡新婦
  • 魍魎
  • 姑獲鳥
  • 陰摩羅鬼
  • 邪魅(←ココ)
  • 塗仏
  • 狂骨の夢
  • 鉄鼠

絡新婦ほど精緻な計算は為されていないし、毒殺だから姑獲鳥、魍魎ほどおどろおどろしくはない。長いから陰摩羅鬼よりはちょっと中弛みしてしまうしって感じでこの位置。

次回はネタバレ上等の感想をお届けする、つもり