楽しめればいいのだよ関口君、あー榎木津に久しぶりに会いたい
東洋の寂れたバーの片隅で、過去幾たりもの歴史学者を悩ませてきた謎がいともあっさり解明されてしまうとは。在野の研究家以上には見えない宮田六郎が、本職の静香を向こうに廻して一歩も引かないどころか、相手から得たばかりのデータを基に連夜の歴史バトルで勝利を収めていく。宮田の説に耳を傾けながら、歴史に興味を持ち始めた若い頃のようにワクワクするジョゼフであった。
前作で某エロい友人から軽くお叱りの言葉を受けてしみじみ考えながら読んでみましたが、こっちの方がトンデモでした(笑)。
ナスカやモアイなど世界の七不思議を取り上げて歴史バトルをする著作ですが、いろいろ想像するのは楽しいし、であればこそ七不思議足りえる。だから、別にトンデモ本でも構わないのだ。お金出して読むこっちが楽しめれば。
まあね、結局日本だよね、日本人が一番偉いんだよね。
前回と繰り返しになりますが、小説としては貧相(場が1つ、登場人物が固定、ついでに事件も起きない)なのでそのつもりで読まないといけないよ、ってこと。