外したか!

日本以外全部沈没』筒井康孝
日本以外全部沈没―パニック短篇集 (角川文庫)

地球規模の地殻変動で、日本を除くほとんどの陸地が海没してしまった。各国の大物政治家はあの手この手で領土をねだり、邦画出演を狙うハリウッドスターは必死で日本語を学ぶ。生き残りをかけた世界のセレブに媚びを売られ、すっかり舞い上がってしまった日本と日本人だが…。痛烈なアイロニーが我々の国家観を吹き飛ばす笑撃の表題作(登場人物解説付)ほか、新発掘短篇「黄金の家」も収録。 


ほうほう、筒井康孝と言えば『時をかける少女』ですが、最近こんな短編集を出していたのですな。インパクトのあるタイトルといい、パニック短編集というコンセプトといい、なかなか面白そうじゃないですか。




すっげーつまんねーじゃねーかムキー!


まず表題作に関しては、有名人が日本に避難してきて落ちぶれているだけ。皮肉ったと言いたいのかもしれないけど、少しも笑えない。なんかイライラしている内に最後はわいわい騒いで終了。


その他の作品についても『ヒノマル酒場』『農協月へ行く』などは、ガヤガヤ騒ぐのと非日常のミスマッチを狙ったんだろうけれども、ミスマッチ過ぎて登場人物に不快感しか感じない。


その他の短編集についても全般的に皮肉のオンパレードなんだけれども、この程度だったらネットにゴロゴロ転がっているものなので別にうまさは感じない。


ということで、空振り二発目でした。