完成度ですよ

『神様からひと言』荻原浩
神様からひと言 (光文社文庫)

大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。

まあ何度でも言いますが、文章の完成度が高い。


で気づいたのは、文章の完成度が高いとそれだけ中身の話(ストーリー、脚本など)を練り込めるってことですな。ホントに、エンターティメントとしての中身の完成度も高い。ダメダメな状況が少しずつ良くなっていって、最後はハッピーエンドで終わるというしっかりした流れはそれ自体はオーソドックスだけどよく練りこまれているなぁという感があります。


これも映画化されるね、多分。多分・・・・


やっぱ仮面ライダーとかライトノベルを見たり聞いたりしてて思うのは話の構造、流れの論理的完成度が高いものを求めているって事かな、私が。もちろん一方で話の構造が一見小難しいけど論理性皆無、でも漫画的な楽しさを提供しているライトノベルの人気も否定はしないけどね。