要はふいんきなんですよ

『陽気なギャングの日常と襲撃』 伊坂幸太郎
陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)

気がついたら映画化もされていた『陽気なギャングが地球を回す』の続編です。『テニスの王子様』には勝っているので一安心。
(感想はこちらhttp://d.hatena.ne.jp/rx78g/20040907



まあ映画化される1年以上前から読んでいるんだよ。俺すごくない?てのは言いたいけどウザいからおいておいて、ノリノリのストーリーテリングは相変わらずです。それでいてこの本質的でないジョークの量はどうよ?的な楽しさがあります。


ただし今回のこの作品ですが、ノリノリで痛快なのはいいのですが、悪事をしていません。あ、ネタバレだ。

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前回は最終的に銀行強盗という犯罪をクールに、スマートにこなしたから物語としてのカタルシスが提供されたのですが、今回はいい事しちゃってます。じゃあもギャングじゃないじゃん。ということで、トータルでは前回の方が面白かったかな、と。

ただ、あとがきにもあったように元々は短編の構想だったので、とってつけたようないい事をしちゃいました的な読み方は止むを得ないとは思いますが、ノリノリ痛快は変わらずなのでそれはそれでよし。