わかりにくさ×
『逃亡作法』東山彰良
第1回『このミス』大賞&読者賞ダブル受賞作 圧倒的な脱獄バトル!! 完璧なシステムの刑務所VS悪党ども とんでもない新感覚犯罪小説がここに誕生!「日本作家でこれだけの迫力と卓抜したセンスを持った書き手が現れるとは思ってもみなかった」と選考委員も驚嘆!「国産品とは思えないクールな語り口」「並の新人とは思えない」読者の圧倒的指示を受け、第1回『このミステリーがすごい!』大賞と読者賞をダブル受賞した問題作。モラルなき悪党たちが近未来の刑務所を駆けずり回る脱獄活劇、ついに文庫化!
まあ、面白かったには面白かったんだけど、状況がややわかりづらい箇所が多かった。(その場にはいるはずの)登場人物がいまどういう状態なのかわからない、あるいは今ドコにいるのかもわからないって描写が多いです。迫力はあるんだけどね。
確かにセリフ回しやキャラクターは、ナチュラル・ボーン・キラーズを彷彿とさせるし、キメてると言えなくもないんだけどね、(厳密には違うが)同じようにワルを描写するのであれば馳星周の方が話しに入り込みやすく、救えないと思います。
つうか、分かりにくい(描写が)のさえガマンすれば面白い。