アキバ系って、あの程度の連中と一緒にするな!

ガンダム・モデル進化論』今柊二
ガンダム・モデル進化論 (祥伝社新書 (004))

趣味はガンダムですとか言うと初対面の人は引くかノってくるかなんだけど女の子は99.9%引くのでもっぱら隠して生きています。隠れガンオタとかそんな感じ。

でなんでガンダムが好きかなんだけど、定番ながら
やっぱりモビルスーツが好きになります。

ただ、好きの理由がそんじょそこらの薄っぺらいオタクとは違っていて、技術者・エンジニアとして見た場合のモビルスーツの開発史って実はとてもリアリティがあり、そこがいつまでもプラモデルを作り続けている要因なんです私は。

元々最初のMSと言えばザクだけど、連邦軍はまずザクを拿捕してその研究をしてガンダムを開発した。それもただ開発するだけではなくプロトタイプでデータを取り、最終的にはガンダムのコンセプトを保ちつつ、近距離(ガンダム)、中距離支援型(ガンキャノン)、遠距離砲撃型(ガンタンク)に分けて開発をしてデータを取ろうとしたのね。あとゲルググは優秀なMSだったけど、パイロットが殆ど戦死して学徒動員で間に合わせたため戦果は上がらなかったとか。
この話、現実で言えば太平洋戦争時に零戦に散々苦しめられた米軍が零戦を拿捕、研究しようとした話が元になっている(この本より)し、「プロトタイプ」って言葉を最初に知ったのもガンプラで今ではソフトウェア開発方法論では当たり前の話になっているし、最終的には汎用性に優れたガンダムが後の連邦MSの基盤になり、それによってジムができたとかさ・・・


ガンダムには現実だとあり得る話がゴロゴロ転がってんだよ!(軽くキレる)


ということで、このガンダムのフィクション世界が持つ開発史を反映させるかのようにプラモデルも進化してるのですよ。
マスターグレード」なんて模型界じゃ有名です。一般に例えるなら産業革命?くらいの。

まあ今はSEEDのおかげで大衆化が行き過ぎて、モデルのデザインクォリティは低下しており、先はあんまり明るくないんだけどね。