なんかすごいっぽい

ウェブ進化論梅田望夫
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

わが身を振り返ると、今まではコンピューターやネットをあくまでも(現実世界、ネットの「こちら側」に基く)「道具」とみなしていたのに対し、そうではなく何か別のものとして捉えるべきではないかと考えた。じゃあ何なのってところでまだ結論出てないけどね。しょうがないじゃん!70年代生まれなんだから。

結局、道具とは違う何かとしてネットを捉えそれに基いてものとしてビジネスを立ち上げていくのが「Web2.0」だと思ってみたりする。一応日経コンピュータの記事も読んだけど咀嚼は未だ成らず。


でもって話はブログと総表現社会に移る。

要約すると、専門家ではないけど、やや関心の高い市民、それによるブログがこのように頻発するようになり、(学術的、専門的な)権威に基く確固たる意識が存在するのではなく、何となくそれっぽい事を言っている市民同士の「ふーん、そうなんだー」的な、それでいて巨大な世論?が構成されると言う話。例として小泉政権の圧勝を取り上げたけど。「ネットは荒れるもの、口汚く罵るもの」というマスコミに煽られた形ではなく最善最良ではなくとも、それっぽく正しいような意見のコミュニティが形成されるということ。
もちろん、この形成はブログによって個人の考えが表現されるだけではなくそれがリンクやトラバによって繋がっていることも重要である。これによってコミュニティ足りえる、んじゃないの?なんか本か自分の意見かわからなくなってきたけど。
もう少しこれも積極的にリンク、トラバってこ。

続いてオープンソース。印象的だったのはこの定義
「知的生産の種がネット上に公開されると、世界中の知的リソースが自発的に結びつく」
なるほど、と思われた。まあ自身オープンソースでご飯食べてるわけだし、結びついている知的リソースだから、すごくよくわかる。


他にもいろいろ気になるところはあったけど、残念ながら読んだだけで偉くなるわけでもないので、もう少し大学院に通いながら、これからの社会のありようやその中の自分の生き方などを考えていくつもり。そのきっかけとしてこれからの社会について一つの論が示されたという点では有益。彼女はできないけどな、ああいつものソレか。