綺麗に悲しい最後まで繋げています

『さよならの代わりに』貫井徳郎
さよならの代わりに (GENTOSHA NOVELS)

やっぱ貫井先生は性に合うわとばかりに2日で読んでしまいました。けして分量は少なくないのに。

ミステリーでは一番イロモノ臭いタイムトラベル少女が出てくる話です。時をかける少女はSFだからいいのであって、アレがミステリーだったら大変なことになってます。多分。

でも、最後が凄い悲しい結果になってました、真犯人は判明したもののだから何?という感じでしたし、主人公が幸せになるわけでもないので。作者は青春のつもりで書いたそうですがこれが青春だとしたらマジで悲しすぎるがな。


ということで、とっても悲しい最後が逆に秀逸な一作でした。ミステリーとしては普通だけど