これは神の意志だよ、意志
『魔神の遊戯』島田荘司
スコットランド、ネス湖の小村でバラバラ殺人事件が発生! 氷の魔王の叫びが大地を震わせ、空にはオーロラが。驚天動地の謎、解答が秘められた「未来からの記憶」とは? 御手洗潔、新世紀最初の冒険! (amazon引用)
というお話。
今回は殺人がかなり猟奇的だったのが特徴的。バラバラにするだけでなく加工もします。死体を。そういう意味では純粋に猟奇殺人ミステリーを楽しめた、と言えると言えるのだけど。
本格で純粋な推理ってのとは外れているかな。
未来の記憶を見る男が登場して、記憶と追憶の狭間で物語が展開され、それが現実と奇妙なリンクを見せるところ。そういう意味では単なる論理だけではなく情緒も要素として含まれています。
それが逆に猟奇殺人の凄惨さを和らげているような気がしないでもない。タイトルの通り、人形遊びに近い印象を与えてくれます。
楽しめたのは最後のどんでん返し。まあ、読むがいいさとかそんな感じ