ドラッカーさんを偲んで・・・2時間スペシャル
今日の日記は『仮面ライダー』ではなく、特別追悼番組でお送りします。
先輩である「ちゃあ」さんの日記から
世界的な経営学者のピーター・F・ドラッカー氏が11日、カリフォルニア州クレアモントの自宅で老衰のため死去した。95歳だった。 http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20051112i204.htm (ソース:読売新聞11月12日付)
ピーター・F・ドラッカー氏の著作には私も非常に世話になりました。
大学時代にむざぼり読み、これをネタに志を同じくする仲間と語り合った「非営利組織の経営」がなければ、市民の立場から公共へと働きかける、今のような活動に足を踏み込むこともなかっただろう。 そういう意味で、私にとっても生き方を決める上で大きな影響を受けた一人であった。いまは、感謝とともに、氏の魂のとこしえの平安を祈りたい。
『ポスト資本主義社会』
ドラッカーと最初に出会ったのは、私の場合は浪人時代。
バブルがはじけると同時にそれまでの資本主義フィーバーもひと段落がつき、
そこにコンピューターの進歩が現れ情報化時代、グローバルブレインと言われ
そして21世紀直前、新しい世紀なれどじゃあどういう世紀になるのかが見えなくなっていた時代。
なんとなく、そんな感じで(まあここまで偉そうな事を考えていたわけではないが)私はドラッカーの『ポスト資本主義社会』に出会った。
まあ、出会ったきっかけは駿台の小論文対策なんだけどな。
もちろん高校生程度の学力、知識で『ポスト資本主義社会』を理解できるわけはなかった。ただ、小論文対策というだけではなく何となく21世紀へ向けてのビジョンをこの本から得る事が出来た。高校生でも。やっぱすげぇよドラッカー
名前の通り、資本主義が殆ど終わった、というかその形を変えつつある時代に、社会の何がどうなって、ってことをなんとなくでもわかる事ができた。というのは大きい。まあ実際私の今の活動、言動のベースの一端というか6割程度はこの浪人時代に形成されたので。
『非営利組織の経営』
そして大学に入り、情報化を体現しながらサークルに入った。
まあとにかく浪人時代にドラッカーを読んでいたせいで真面目なサークルに入ってしまった。ここで無難にテニスサークルとか入ってれば幸せな大学生活が送れたのにな。ちょっとブルーorz
国際的で商学で学生な協会に入った私は(学生の癖に)組織経営という事を考えざるを得なかった。でもって気がついたらドラッカーの『非営利組織の経営』があった。サークルの仲間にもこれを読んだ者は多く、今度は組織の経営について考える事が出来た。
『プロフェッショナルの条件』
でもってサークルを卒業し、研究室に入った。サークルで色々な事を考える事が出来たが、いくらものをしっかり考えていてもしっかりとした技術がなければしょうがないと考え、この時からプログラミングを学ぶ事になる。
ただ、勉強する、知識を得たいというだけではなく、それを以って自分の人生を切り開いていくということを考えた時、そこに「プロフェッショナル」の概念が生まれる。ただの趣味ではなく仕事にしていく以上、そこにプロとしての能力・姿勢が求められるわけである。
となって、またしてもドラッカー登場。『プロフェッショナルの条件』である。
最初はわからなかったドラッカーの言葉がサークル、研究室での仕事を経た事によって少しづつわかるようになり、自分が求めていたプロフェッショナルとしての仕事像を描くことができた。いかにして競争力を持ち、貢献をし、自己実現を計るか。
この歳になり、また次のステージに上りたいと思ったとき、導いてくれる人が一人減ったのは寂しいことであるが、それまで非常にお世話になったこと、そして自分一人でまた歩き続けることを決意してペンを置く。
『金色のガッシュ』はウンコティンティンの回。笑った笑った。
台無し。これがオチ