新富国論2

90年代に岩波新書(だったはず)で『豊かさとは何か』(isbn:4004300851)という本が学生を中心に一代ブームを巻き起こしましたが、未だに理想的な社会像を見つける事も、教えることもできずに今に至り、そのまま大人になった連中が育てた子供が学級閉鎖、殺人、売春など問題行動を引き起こし続けている、というのが今の私の考えです。
ええ、大人の中に私も入ってますともさ!でも子供いないからいーもんね。ああ、子供のいる人、正確には奥さんのいる人が羨ましや!
とは言え、この通り私自身も理想的な社会像を見つけることができず、日々の仕事で虎口を凌いでいるといった有様です。できちゃった結婚でもしない限り、子供は持てないなと思っています。むしろできる前の行為がしたいことは言うまでもないですが(下品)。


90年代に環境問題がブームになっても、結局は資本主義と個人主義に押し流され、社会としてのあるべき姿など何処吹く風、そんなもんより自分の財布に福沢諭吉が沢山ある方がいい。外車を乗り回したい、ブランドもんのバッグが欲しい、野球チームが買いたい、テレビ局が買いたい、鍛えたいということで自分自身の幸せは追求できても社会がどうあるべきかについて考える事は個人のレベルでみても、教育という場でも、政治・経済の場においても遥か彼方に置いてけぼりです。親も子に伝えらることができていない。

でもって、新国富論では新しい『豊かな社会』のビジョンをグランドデザインという形で提案し、実現するための施策を提案します。もちろん、ここでの豊かさとは経済に留まらず、心の豊かさや 国際的地位なども含めた4分類12種類に評価軸を分けています。経済的豊かさはこの内の一つの留まっています。