ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)
2日でハリーポッターのボリュームを読む事のできる自分の読書能力はちょっと自慢ですけど、ハリーポッターなら多くの人が寝食を忘れて一気に読んでしまうんでしょうね。自慢にならないや。


相変わらず伏線の山ですね。でも、それらが結末で(それなりに)綺麗にまとまるのは美しくすらあります。
今回のハリーは題名の通り、反抗期です。心理描写もあるのですが、アムロを再来させるひねくれっぷりを披露してくれます。ハリーポッターを嫌いと言う人は(スリザリン生に加えて)ハリーポッターのストーリー内での過保護っぷりが嫌と言う人もいるでしょうが。今回は結構ひねくれてしまっているので、ある意味リアルなものがあります。
まあ、普通に考えたら特別な生まれと強大な魔力と、悪の魔導士との繋がりがあればそりゃひねますわ。


反抗期としての現象として、あんなに見守ってくれている校長先生に楯つくとか、友達が監督性になって妬むとか、女の子を泣かせるなど中々の不良ぶりを発揮してくれます。この点については完結しているわけではないので、しばらくはこの反抗期が続くでしょう。山盛りの伏線でごまかさず、純粋に思春期の男の子をいかに描いていくかがハリーポッターの新しい境地となりそうです。


ハリーポッターのひねくりぷりさえ除けば、あとは魔法世界のディティールの細かさやバラエティ豊かな魔法生物、そして楽しく、苦しい学校生活とエンターティメント要素も満載です。
なんだかんだ言ってこのシリーズが大好きな私としては楽しく読ませてもらいました。いつまで続くんでしょう?