見てきました。『タイムライン』

総評としては
「良作だが、一般ウケはしないだろうな」
というあたりです。

良作と言う意味ですが、この話考古学を専攻する学生が、英仏百年戦争の時代のフランスへタイムトリップするというお話なんですが、この時代のイギリス、フランスの兵器や甲冑の描写、また町並みや攻城戦の描写がとてもリアルでした。特に、投石器に火をつけるところや、それを放つところなど、「うんうん、なるほど」と唸りながら見れることウケあいです。「ギリシャ火」とかね。
また、考古学ベースなので歴史に関する知識も要求される部分はありますが、それに関しては映画の冒頭で教授役の人が丁寧に講義をしてくれます。これを聞き逃すとこの映画を見る楽しみが半減どころか殆どなくなりますから注意。

要するに、バックトゥザフューチャーのようにタイムトリップを楽しむ作品ではないんですね。これが、一般ウケはしないだろうなという理由です。こういうつもりで見に行くと、絶対「サギだ!」と叫んで帰ってくるでしょう。

逆に、英仏百年戦争に時代の雰囲気に浸りたい人には素直にオススメします。地味(推測なのですが、この映画おそらく先述の投石器以外、CG使ってません。なので戦争のシーンとか人まばらなのですが、これも逆にリアリティのある描写になっていると思います。)ですが随所リアルに満ち溢れています。