ていうか本の紹介か俺の紹介かわからなくなってきた

『非対称情報の経済学』藪下史郎
非対称情報の経済学―スティグリッツと新しい経済学 (光文社新書)

2001年「非対称情報下の市場経済」という経済分析の発展に対する貢献で、
三人のアメリカの経済学者にノーベル経済学賞が与えられた。
その一人のジョセフ・スティグリッツコロンビア大学教授
(クリントン政権下の経済諮問委員会委員長、世界銀行の上級副総裁・
チーフエコノミストを歴任)の直弟子・藪下史郎早稲田大学教授が
この「新しい経済学」をやさしく解説し、また日本経済失速の原因を明らかにする。

授業で必要があって読んだんだけどね。でも、通勤電車ではデキる男である事をアピールするために敢えてカバーをつけずに読んで自慢した自分がちょっと可愛い31歳男、あと1月で32.オイ。


アダム・スミスの作った古典経済学(いわゆる「需要」と「供給」)に代わる、新しい経済学としての非対称情報の経済学の話、そのスジの人には当たり前なんだろうけど、こちとら素人なんで勘弁してください。でも、とてもわかりやすかったので、かなり経済学についても詳しくなったよ。俺ってかっこよくなくなくなくない?



内容を端的に言うと、「今までと違ってお前の知ってる事も俺も知ってるとは限らないんだからそう簡単にうまくいかないんだよ」という要旨。ぶっちゃけたなぁ。つまり、非対称というのは消費者と生産者に対してということで、情報を完全に持っているかという点が同じではない、非対称であると言うこと、らしい。であるが故に、古典経済学における完全均衡(需要と供給)は成り立たないんじゃないの?とか。


あとモラルハザードとか既得権益とかインセンティブとか、それ横道じゃね?的な話が意外に面白かったです。