帰途

その日は学校(品川の)で友人にJavaを教えていました。

まあ、女の子二人が相手でして、まあ顔とかは普通でした。帰りの湘南台へ向かう車の中で「付き合えって言われたらOKしちゃうな」と言われて有頂天になったのを覚えています。





その時でした、かつてない規模の大地震が襲ってきたのは。





ドーンという大きな音、そしてゴゴゴともガガガとも似つかない轟音と共にあっと言う間に道路は崩壊してしまい、車は立往生。


仕方がないので車を降りました。
ほぼ彼女だった女の子の家は湘南台近辺だったらしいのですが、私は浦安の実家が気になったのでその場に別れ、駅に向かいました。


駅につくと、何とか総武線だけは運行しているようです。これで東京まで出で、そうしたら何とかなるかなと思い、総武線のホームに向かいました。案の定、非常に混雑していますが運行しているだけマシ。乗れれば何とかなるだろうと思い、並びました。


しかし、並んでから数分後、先ほどより更に強い地震が襲い掛かってきました。揺れといい、音といい、間違いなく強くなっている事がわかります。総武線は脱線し、乗る事はできなくなってしまいました。


この大災害時にもなぜかインターネットはできました。そこでブラウザを立ち上げると、家族の持っている掲示板があり、そこに「何とかして帰る」とだけ書き込んでおきました。


周りの人が「今度の地震は段階的に強くなっていくらしいよ」と言っていました。ということはまたあの規模の地震が襲ってくるわけで、こんな総武線の地下のホームにいたら生き埋めです。慌てて周りの人と一緒に地上に上がりました。


上がると首都高が見えました。確かに車がたくさんいましたが、歩いて歩けなくはないだろうと思いました。しかし、首都高は地上数十メートルに柱で持ち上げられています。いつ崩壊するかわかりません。ああ、また地震が・・・


と言うことでどうしたものかと迷い、途方にくれました。
ブラウザを見ると姉が書き込んでいました。


そこには「家で待つ」と書かれていました。







この作品はフィクションどころか、夢、です。

作品上に出てくる人物は架空ではありませんが、話に矛盾がある点についてはご了承ください。


日本沈没』読んだからこんな夢見ちゃったよ、オイ!