指輪を超える作品は・・・?

『魔法ファンタジーの世界』脇明子
魔法ファンタジーの世界 (岩波新書)

しばらく読んで思ったこと、
うわー、この人絶対ハリー・ポッター嫌いだよ
でした。ファンタジー小説について語っていますが、全く出てきません。

具体的に作品名を挙げるわけにはいかないが、設定は矛盾だらけで人物像は薄っぺら、障害物に出くわすたびに新たな魔法が導入される。<中略>それだけならまだしも、「しかえし」や「こらしめ」として正当化された暴力はどんどんエスカレートしているし<後略>

まあ、ある意味これは原理主義者とも言うべきなのか?なのか。

私は何だかんだいって最新作を除けば読んでいますからまあ嫌いではないのかな。というか好きというかむしろハーマイオニー萌え


で一方で主に取り上げているのは『指輪』『ナルニア』『ゲド』。まあ、この3作に比べると無駄に分厚くなった昨今のファンタジーの魅力は霞んでしまうのは止む無しではありますが。

などと魅力を語ってみても悲しいかな今の子供たちは本を読みません。少なくとも日本では。最近は私の周りも「趣味:読書」とは到底程遠い人が増えています。もちろん、それだけをもってして各々の人格・品性を評価するのは傲慢に過ぎますが・・・しかし、本を読むことによって得られるこの膨大なる知見・想像力の翼を持っていないということはとても悲しいことではないかと思ってみたり。