時間かかったなあ

考えあう技術 (ちくま新書)
『考えあう技術』苅谷剛彦 西研 ちくま新書

何故、学校に行かなければならないのでしょうか?

という、単純ながら答えの難しいこの問いに真っ向から取り組んでいます。いい学校行っていい仕事をし、いい暮らしができるようになるよ。というのは最早時代遅れの回答である事は言うまでもないです。

私自身は、自分の意思で大学に入り研究室に入り、プログラマの仕事をしているうちに学校に行くことの必然性にも気づくことができましたが、これが戦国時代に生まれて大名の世継ぎだったらまた違ったと思います。つまり、今の社会においては将来の職業を殆ど自由に選ぶことができます。すると、学校に行っている時点では何の職業を将来選択するか決まっていない、いるはずがない。という状況の中でいかに将来役に立つ知識・技術を教えるかというと、どちらかと言えば抽象的な事を学校で教えるしかないという事になります。抽象的なだけに即座に役に立つかは見えない、というかわからない。けど、それは間違いなく将来役立ち得る。というわけです。

まあ、一方では職業選択が自由すぎて逆に将来の職業をまともに考えず、大学4年生になって初めて就職活動という形で今更のように考え出すとか、そもそも学校教育が抽象的だけど重要な事を教えられていないとか、親がアレだコレだという問題もないわけではないですが。

というわけで、明日僕は医者になってるかもしれませんから。よろしく。
(ちょっと内容が濃すぎてうまく感想をまとめることができませんでした。)