『名将達の戦争学』 松村ツトム

名将たちの戦争学 (文春新書) 

最近は電車の中ではもっぱらストレッチ率が高くなってしまったためアレなのですが、本の感想でも久方ぶりに書きなむとしける。

  • 平和とは悩んでいる期間であり、戦争とは悩みを解消するために行動する期間である(フレデリック大王)
  • もし、金持ちが武装しないままなら野盗の餌食だ(マキャベリ
  • 戦場で得られない譲歩を交渉のテーブルで得られるわけがない(ベデル・スミス米陸軍大将)
  • 戦闘はきびしく、エネルギッシュに戦え!それが戦闘時間を短くし、損害を最小にする方法である(ナポレオン)
  • 奇襲の機会を見逃さないことは、軍事的天才の本性である。戦いでは、ただ一度だけ奇襲できる瞬間がある。天才はそれを捕まえる(ナポレオン)
  • (1)広く何をすべきかを聞き(2)小数の賢者の助言を得て(3)最良の策を一人で決めて(4)それにこだわるべし(ビザンチン皇帝マリウス)
  • 防御するにはこちらがあまりに弱すぎたので攻撃した(リー大将)
  • 狼に指揮された羊の群は、羊に指揮された狼の群より手強い(不明)

というわけで、こんなんばっかりの名言集ですが、名言集だけでなく戦闘ドクトリンやク・ドゥイユなど戦術知識満載の本です。
またひとつ、戦略家への道を一歩進んでしまった2004年でした。