思いっきり走ってよいよ。

実家に帰ると映画好きの姉・母と共に映画を見るのが我が家の新しい風習になりつつありますが、今回は嗜好がはっきり分かれてしまいました。

  • 私:『AvP(エイリアンvsプレデター)』:もう見るなっていのが無理。ホラーとかじゃないし、もうフレJ以上の衝撃ですよこれは。当然、母・姉は魅力が全くわかりません。僕もらわれっ子かもしれません
  • 姉:『ターミナル』:トム・ハンクスが名優なのは否定しないし、感動したいのも構わないけど。地味だから私的にはパス。
  • 母:『ハウルの動く城』:時期的には大本命でしょう。しかし姉は既に見ている上に2度も見る映画ではないとの評価を下している。

ということで間を取って『Mr.インクレディブル』になりました。ホントに、「間をとって」って便利な言葉ですね。

で、ちょっとアメリカンな所(スーパーヒーローという設定やらセンス最悪の敵ロボットとか)は気になるものの、家族愛をテーマにしたところやキャラクター、脚本についてはとても満足の行く作品でした。ちゃんとギャグも描きつつ感動を誘うストーリーとなっていて、姉は3回ほど爆涙しました。私も少し涙腺が緩くなったりならなかったり。まあちょっと奥さんの特殊能力がご都合なのが引っ掛かった点はアレですがね。

アメリカンな所さえちゃんと弁えて見られるなら、感動だけだったらニモかもしれませんけれど、エンターティメントとしては良かったと思います。

それにしても、よくよく考えると全CGの作品なんて、CGじゃなくてもよかった教科書レベルの駄作『ファイナルファンタジー』以来なんですけれど、ディズニーも結構久しぶりだけど、ディズニーでかつCGであればこそという作品になっていたと思います。
オーク2万人とかではなく、CGだと静かなシーンよりは動のシーン、つまり走ったり戦ったりするシーンを縦横無尽のカメラワークと高速描写で映像化できるんですね。具体的には長男のダッシュ(超高速で走るスーパーパワーを持つ)が敵の戦闘機から走って逃げつつ反撃するシーン。高速で森の中を抜け、水の上をジグザグに走り、カメラ視点もビシバシ変わります。ここはさすがに実写ではできないと思います。
うんなるほど、CGってこういう風に使うんだな。と再認識しました。