『QED-鎌倉の闇』

QED  ~ventus~  鎌倉の闇 (講談社ノベルス)
このシリーズは初めの方からちょっと面白いなぁと思いつつ読んでいたんですね。日本の黒歴史に関する深い造詣とそれを絡めたミステリーの出来がとても冴えていて、ポスト京極か?位に思っていたんですが、年々黒歴史とミステリーの部分が乖離してきて、面白くなくなってきていました。黒歴史に関する記述・解説は読んでてまあ面白いっちゃあ面白いので買ったんですけど、結論を言うと買わなきゃよかったです。


ミステリー部分は初めの5ページと最後の5ページ位しか核心的な話はないです。あとは(元々それほど分厚い本ではないのですが)鎌倉という地にまつわる黒歴史が展開されています。この黒歴史も別に驚愕の事実!なんてものがあるわけではなく、やっぱりなぁ的な内容ばかりなので「ようし、鎌倉行こう」とはならなかったし。小田急江ノ島線沿いですから近いんです私は。


うーん、この人ももうダメかなぁ・・・