おもしろげ新連載

大人が楽しめるマンガ雑誌と言えば「モーニング」ですが、

実は『マガジン』もそういう意味では楽しめるんじゃないんですかね?
完全商業主義に徹した「ラブひな」「ネギま」とかなんて、発想の徹底ぶりには大人も学ぶところがあると思いますし、「クニミツの政」なんか最近農薬問題とかでもっとストレートだと思います。

ジャンプは小学生がターゲット、サンデーはそれよりちょっと上(かどうかは微妙ですがね。モンキーターンとかD-LIVEって小学生ついてこれるとは思えないし、からくりサーカスとかもね)、でマガジンってやっぱ高校生がターゲットなのかなと思います。

高校生と言えば、大人と子供の境目で、体ばっかり大人でウヒヒですが・・・まあそれはいいとして、そんな年代に社会ってものを紹介、ていうか大人としての社会観を養うところはあると思うのですよ。してみると、ウザいだけの有名人すごいよ話がたまに連載されているのも納得いったりいかなかったり。
ジャンプとかは、気でなんか出してみたり、名前を書くだけで人が殺せてみたりとか、私たち大人が生きている現実とは離れまくってる。
一方でモーニングなんかは太平洋戦争だったり司法書士だったりで大人にしてみちゃナマナマしすぎて子供には理解できない。

なんてあたりの隙間をついてるなマガジンって思ってみたりします。
さすがオーナーが一緒なだけあります(それはジャンプとサンデー)

でやっと本題に入ります。今週のマガジンの新連載ですが、「情報」科目(大人の人知ってました?最近高校には「理科」「社会」と同じように「情報」という科目があってコンピューターを教えているんですよ!)の教師がアカテン教師梨本子鉄みたいな感じで教室で2億円ばらまいてみたり、100万を2倍に増やしてみろと言ったりです。
大人ならば誰でも知ってる現実、「大多数は年収200万、1割は年収2000万、0.5%は年収2億」というのを、程度の差こそあれマンガで劇的に述べ、話を展開していくわけですが。
面白いのは「情報」科目なんですね。社会科とかじゃなくて。で一方で上記の現実ってIT産業に多い話(あと政治家)ですが、そのあたり自分の今生きている社会と身近なところでして、うちの大先生もよく言っていますからね。同じようなことを。もっともうちの先生の場合はもう少しグローバルで相手が中国・インドなのですが。

普通の高校生(2chとかじゃなくて)の立場になると、やっぱり「情報」ってわけわからないと思う。そんな中に(まあここらへん推測に推測が重なりますが)「金持ちになる」っていう、わかりやすい(高校生にとって)目的を掲げた上で社会人としての選択肢を示しているのは面白い。

とかく、我々の時代なんか「とにかく勉強しろ」で終わってしまい、教師であれ親であれ、勉強する目的を提示してくれない。せいぜい「いい会社に入れるから」とか。
まあ、どんなもんでもいいんですが、社会人の先輩としてぶっちゃけ適当でもいいから人生に目標を持てと若い者には言いたい。別に失敗しても挫折してもフラレてもいいから。あ、やっぱダメ。

そんなところでマガジンという雑誌が選択肢の一つ(で構いませんが)として具体的、むしろナマナマしすぎるレベルで人生観、社会観を提供しているのは嫌いじゃないです。

というわけでマガジンを見直した一日でした。