古武術の発見

古武術の発見』 養老孟司甲野善紀
古武術の発見―日本人にとって「身体」とは何か (知恵の森文庫)
まあ、ちょっと前に読み終わっていたのですがとても面白かったです。
フラレていらい、めっきりサムライ人生を歩み始めている上に、そろそろ年齢的に体力が落ちつつあり、かつフィットネスに通いつづけて体力年齢23歳というハイスコアを達成したため、この手の話にはとても感心があります。
甲野師匠(敢えてここではこう呼ばせていただきますが)の武術(武道ではなく)の考え方、思想に対して我らが養老先生がメスを入れつつあるという話ですが、基本的に二人の思想のベクトルが同じなので議論にはなってませんでしたね。構いませんが。
二人の思想のベクトルというのは1点に集約されて
「精神とか心とか根性とか言うけどそんなよくわからんものより、身体の方を先に考えなくちゃならんちゃうのん?」
うむむむ・・・なるほど。と思いましたね。
ネットゲーなどといったり、コンピューターで仕事したりしてとかく身体というものが疎かにされがちな昨今、まずここから始めてみようというのはとても新鮮に思えました。
もう少し分かりやすく言うと、剣から気を飛ばして相手を倒すより普通に強い斬撃を身に着けろということですわ(あまりわからない)。
自分を省みると、コンピューター仕事だし、教育だったりでとかく心とか精神とか思考の問題につながりがちですが、とかく教育において「わかった!」という瞬間は身体感覚につながってくるんですがな。(エライものは図で上の方に書く、抽象化・具象化のプロセスは体で覚えるなどなど)
まあ他にもこの本にはいろいろ面白いことが書いてあったのですが、甲野師匠の別の本を今読んでいる最中なので、その後にでも。あるのか?

なんてこと考えていたら、知り合いが片方はアレルギーで入院して、もう片方は首に激痛が走って病院へなどというオチがついてしまったので尚更実感しています。

おまけに研究室の先生が「体の声をきけ」(注;コンピューター系の先生です)などと言うものだから、最近私は身体ブームです。オチ無し