それがどうした?

「伝わる!」説明術 ちくま新書(551)
『「伝わる!」説明術』 梅津信幸 ちくま新書

初めの10ページくらいは面白かったです。特に冒頭

あなたの説明が伝わらない理由、それは、
あなた自身がよくわかっていないから
です。

それ言ったらおしまいだろ!

まあ、軽くジャブしたところで本題。私などはIBM講師の仕事をしていたりもするので、説明をする機会はかなり多いのですが、説明の仕方にはやっぱり気を使うので読むには読んでみた。

ポイントとしてはアナロジー(類推)を使って物事の関係性を捉えれば難しい内容も簡単に説明でき、伝わりますよと述べている。

物事の関係性というのは、時として物そのものよりも重要で、オブジェクト指向なんかでもクラス一個よりクラスが2個以上になり、その関係を考えなければいけなくなると途端に難しくなる。

そこで関係を一度抽象化して別の具体例としてアナロジーに置き換えるとわかりやすいですよっていうのがこの本の趣旨。ただまあ、アナロジーを使う技術についてもっと記述して欲しかったというのが感想。重要性はわかったけど、使いこなせるまでには至らないだろこれじゃ。